怒る富士
土曜日は国立大劇場で
前進座公演「怒る富士」を観劇してきました。
江戸時代、宝永の富士噴火によって
土地を焼けた砂に埋め尽くされた農民の苦しみと、
それを救おうとした関東郡代
伊那半左衛門を描いた新田次郎原作『怒る富士』の舞台化です。
こう書いただけで、ものすご~い硬い感じがしますが(笑)
見ていればそれがわかるのが舞台の良さ。
政治の現場と切り捨てられようとする農民の現実の間で悩み、
自分の正義に殉じた半左衛門の姿には素直に感動を覚えました。
「生き返らない土地に金をかけても無駄だ」
「農民は土地を捨てられない」
生きる術を求めて他の土地へ出ても、
暗い淵へ落ちてしまうものも珍しくないですからね。
餓死しかないところまで追い詰められた農民に、
幕府の米をいわば強引に放出させ、
その責任を取り半左衛門は切腹するわけですが
その死が被災住民に気力を起こさせた…
というナレーションで物語は終わってゆきます。
前進座は俳優さんが本当に上手いので
観ていて、舞台の一人ひとりの人生が浮かび上がってきます。
そのアンサンブルで舞台に深みを感じます。
伊那半左衛門役の嵐圭史さんはこの作品で
文化庁芸術祭賞を受賞されていて
これはそうだろう、と思いました。
こぶしの花が好きな柔らかな感情と
理性を貫いていく姿が静かで激しいものを胸に残しました。
こう感想を書いても漢字多いし(笑)
難しい芝居みたいですけど
いいお芝居だなと思いました。
人間の品格、を感じるというのか。
※24日(土)まで、半蔵門の国立劇場大劇場で上演中です。
前進座HP
現実ではミャンマーの大型サイクロン、中国の四川大地震という
信じられないような大変な災害が起きていますね。
被害状況がどんどん拡大されていて
仕事の合間に見るインターネットでも色々なニュースが入ってきます。
我社でも被災者救援募金が始まりました。
何の力にもなれないけれど、
救援への祈りをこめて皆で協力です。
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